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スリランカ ダハム・セワネ・スィンギットの教育

 スリランカ 

 多様な教育機会の提供

 私たちはスリランカで3歳から18歳の子どもを教育しています。性別・人種・出身民族・社会階級を問わず、あらゆる子どもを受け入れています。

 子どもたちの文化や言語に応じた教育機会を提供しています。子ども新聞「ミヒラ」を発行して、子どもたちの勉強を手助けしています。国営ルパワヒニ・テレビとラジオ・スリランカでは定期的に財団の番組を放送しています。

 その他、ドラマ、コンサート、ミュージカル、読書会など、あらゆる機会を通じて、子どもたちが楽しく参加できるよう努めています。遠隔地の子どもたちのためには、講習会を実施しています。スリランカのすべての村に私たちの事務所を作ることが目標です。

  自発性の重視

 子どもたちは能力や適性に合った課題ならば自発的に取り組みます。私たちは、子どもたちが自ら課題を設定するよう促します。それによって、子どもたちの生活の質を高めます。実践的な職業訓練を通じて社会の一員としての能力を身につけます。

 健全な精神の育成

 たくさん努力をして競争に勝ち抜いた人だけが目標を達成します。しかし、その競争には健全な精神が不可欠です。思いやりを忘れ、人を蹴落として競争に勝っても、それは一時的なものです。そういう人はいずれ自分が社会から蹴落とされます。

 「人を幸せにし、自分はもっと幸せになる」という幸せ競争の勝ち組をめざします。

教育の機会が得られない子どもだけでなく、高齢者、障碍者、失業者、悪徳企業被害者、先住民など、あらゆる社会的弱者を救済することが大切です。そのためには、あらゆる困難に打ち勝つ健全な精神が不可欠です。

 

 社会の一員として

 健全な精神に適切な教育が加われば能力は向上します。

教育の目的は知識を増やすことではありません。知識だけ増やしても健全な精神がなければ社会における役割を果たせません。

 教育の目的は、習った知識を使って社会における役割を果たすことです。

 私たちは両親、先生、年長者、地域の人々を敬う心を育てます。また、郷土や自分に誇りがもてるような子どもを育てます。そのために、家庭や地域との協力を大切にします。

  

 学習困難児の支援

 学習困難児に対し、適切な教育機会を提供します。学習困難児が自尊心をもって社会に参画できるよう、能力開発を支援しています。

 私たちは障碍児の自立を支援しています。障碍児は健常児と同様に社会の一員です。障碍者を補助するだけでなく、障碍者自身が社会に貢献できるよう能力開発を支援しています。

 栄養失調・目の病気・耳の病気・心の病気・難病(ハンセン病など)の子どもたちのために、病気の早期発見と悪化防止のための機会を提供しています。

 知識を運用する力

 パソコンがなかった昔、博識の人は頭が良いとされ、重宝がられました。しかし、今はIT時代です。わからないことがあれば博識の人に頼らなくても検索すればすみます。

 したがって、新しい時代は、知識の量より知識の運用能力で差がつきます。少ない法則を使って多くのことを説明する力を育てることが大切です。未来の指導者にとって、論理的思考力は必須の能力です。

〔解説〕(鳥居)

 少ない法則で多くを成し遂げる能力を鍛えるためには将棋、囲碁、算盤などが効果的です。また、女性の社会進出を促すためには論理的思考力の高い女性を育成しなければなりません。

20年後には、将棋界で男性棋士より強い女性が現れるでしょう。30年後には、論理的思考力を鍛えた女性が世界の指導的立場に立つことでしょう。そう願います。

​遠隔地での出張授業

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